ラグビーW杯優勝賞金=0円は本当?海外の情報では?【2023年9月】

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ラグビーW杯の優勝賞金は、いくら?

そんな疑問をお持ちのアナタへ、複数のサイトを踏まえて、詳しい情報をお伝えします。

日本だけではなく、海外で発信されている情報も含めて。

ラグビーファン、必見です!!

目次

【日本の情報】ラグビーW杯の優勝賞金=0円!?

【日本の情報】ラグビーW杯の優勝賞金=0円!?をイメージする画像

では早速、本題。

日本では、ラグビーW杯の優勝賞金は「ゼロ」という情報がほとんど

実際、日本でラグビーW杯が開催された2019年には、日本の各メディアが同じ内容を発信しています。

以下の通り、朝日新聞デジタル(2019年10月17日)では、「主催者側からは、なんとゼロ」と言い切っていますし・・・

他には、日経ビジネスの記事(2019年10月29日)にも、「優勝トロフィーが贈られるのみ」と記載されています。

1987年の第1回大会開催時から賞金制度はなく、優勝チームには「ウェブ・エリス・カップ」と呼ばれるトロフィーが贈られるのみ。長年貫いてきたアマチュアリズムの名残で、第9回目となる今回も「賞金制度を設けるという議論はもちろんなかった」(ラグビーワールドカップ2019組織委員会)という。

引用元:日経ビジネス|橋本 真実記者

とはいえ、ここで気になるのが・・・「という」の表現。

つまり、2019年ラグビーW杯組織委員会の「誰」が発言した「事実」なのかは、(引用先も含めて)具体的には書かれていません。

・・・・本当に!?

って、アナタも思いませんでしたか?

なにせ、オーストララシア(NRL:ナショナルラグビーリーグ)と欧州(スーパーリーグ)には、既に完全に「プロ化」されたリーグがあるわけで。

そんな状況下で、「ラグビーW杯は、アマチュアリズムだ!(キリッ)」と宣言しても・・・(莫大な費用の放送権利も発生してますし)イマイチ説得力に欠けると思いませんか?

では、海外の情報ではどうなのか?

そこで、試しに英語で「rugby world cup prize(ラグビーW杯 賞金)」と検索してみると・・・また違った数字が出てきました。
(次に続きます)

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【海外の情報】ラグビーW杯の優勝賞金は?

【海外の情報】ラグビーW杯の優勝賞金は?をイメージする画像

海外のサイトでは、ラグビーW杯の主催者(ワールドラグビー)が優勝チームに支払う賞金について、以下の2通りの数字がありました。

①:イギリス発信の情報

イギリスの一般紙「ザ・テレグラフ(The Telegraph)」にも、ラグビー関連の記事を寄稿している「ギャビン・メアーズ氏」(ラグビー協会主席特派員)によると・・・

2019年ラグビーW杯で主催者が優勝チームに支払った「実質賞金」は、「32.5万ポンド」との情報がありました

2019年当時、1ポンドの平均レート=139.26円から日本円に換算すると、約4,500万円です。

ラグビーニュース特派員のギャビン・メアーズ氏は、ワールドラグビーによるワールドカップ優勝の実質賞金は、わずか32.5万ポンド、選手1人当たり約1万ポンドだと発表した。

引用元:WORLD CUP WinnerS INFO

1万ポンドは、約139万円。

英語の原文では、「the real prize cash」=(実質の賞金)という翻訳になります。

また、イギリスのオンライン新聞「The Independent」(2019年11月2日)にも、同じ金額が掲載されていました。

ワールドラグビーに関しては、優勝チームに団体が支払うのはわずか32.5万ポンドで、これは選手1人あたり1万ポンドに相当する。

引用元:INDEPENDENT

「実質」という意味合いを考えると・・・「賞金」ではなく、他の名目(慰労金や助成金等々)で支払われている可能性もありそうです(あくまでも個人の考察です)。

②:インド発信の情報

一方、インドのメディアでは、また違った情報が・・・

インドのニューデリーに本拠地がある「THE SPORTS GRAIL」の記事( 2023年9月8日)によると、以下の賞金額が記載されていました。

現時点では、主催者は2023年版の最終賞金プールと内訳を確認していない。ラグビーワールドカップ2019の優勝者は、賞金総額2,000万ドル(約30億円)のうち、600万ドルを受け取りました。

スクロールできます
順位賞金チーム数
優勝600万ドル
(約8億8千万円)
1
準優勝300万ドル
(約4億4千万円)
1
ベスト4150万ドル
(約2億2千万円)
2
ベスト875万ドル
(約1億1千万円)
4
予選敗退30万ドル
(約4,400万円)
20
引用元:THE SPORTS GRAIL

かなり具体的な金額ですね!

2019年のラグビーW杯では、日本代表はベスト8に入ったので・・・もし、この数字が正しいのならば、日本のメディアでも同じ金額(75万ドル)が報告されていそうなのですが(汗)

他にも、インドのメディア「SPORTING WIKI」には、同様の金額(賞金総額2,000万ドル)が記載されていました。

現時点では、2023年ラグビーワールドカップの賞金に関する公式発表はどこにもない。主催者が賞金総額に関する詳細をまだ明らかにしていないのは当然のことのように思えます。

一方で、今回の賞金は前回を上回る可能性があると予想されている。また、2019 年ワールドカップの賞金総額が 2,000 万ドルだったこともお知らせします。

引用元:SPORTING WIKI

コチラの数字は、「ラグビーW杯の主催者(ワールドラグビー)」から各国のチームへ渡される賞金そのものなのかどうか、文脈からハッキリとは読み取れませんでした。

そもそも、情報のソースが記載されていなかったので・・・やはり、不確定な情報ともいえます(今後の情報公開を注視します)。

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主催者(ワールドラグビー)は、ワールドカップの賞金について何と言っている?

「主催者(ワールドラグビー)は、ワールドカップの賞金について何と言っている?」をイメージする画像

じゃあ、実際にラグビーW杯の主催者は・・・「賞金制度は設けない!」など、オフィシャルサイトでハッキリ宣言しているのか?

そんな疑問も出てきますが・・・

コチラに関しては、少なくともワタクシが主催者(ワールドラグビー)のサイトを確認した限り、明記されていませんでした。

むしろ、このような記述がありました。

ワールドラグビー開催の収益は、広範囲に及ぶラグビーコミュニティに配分されています

引用元:WORLD RUGBY

おや!?収益は、各所に「配分」されています。

この表現を見る限りでは・・・ラグビーW杯の主催者側から「賞金以外の名目で」各国チームのコミュニティにお金が渡されている?とも考えられますね。

実際に、2019年に日本で開催されたラグビーW杯で配布された「公認チームキャンプ地ガイドライン」には、組織委員会(公益財団法人ラグビーワールドカップ2019 組織委員会)が負担する費用について、以下のような規定がありました。

・チームの宿泊費と食費
・チームの大会公式活動に要する移動費
・チームリエゾンオフィサー(チームの世話係)に要する費用
・チーム通訳(組織委員会が必要と判断した場合のみ)に要する費用
・チーム専属で配置する警備員に要する費用
・チームの練習用具やランドリーサービス(洗濯)に要する費用
・練習グラウンドについて、ゴールポストカバー4本及びフラッグポスト 14 本を手配するために要する費用
・目隠し用バナーの手配に要する費用
・その他、組織委員会が必要と判断したサービス等の提供に要する費用

※RWCL(Rugby World Cup Limited:主催者であるワールドラグビーの委託先)との協議を通じて、内容が変更される可能性あり

引用元:RUGBY WORLD CUP JAPAN2019
公認チームキャンプ地ガイドライン(P31)

宿泊費・食費・移動費・通訳・警備員・練習用具・洗濯代などを「必要経費」として、組織委員会が負担していますね。

2019年ラグビーW杯において、各国代表チームの登録メンバーは、31人(2023年は33人に拡大)。

大会期間も、かなり長期間です(2019年:7週間、2023年:8週間)。

例えば、2019年のW杯で決勝まで進んだ南アフリカとイングランドの場合・・・31人の選手が(準備期間を含めると)7週間以上も、日本に滞在しています。

当時、両チームの滞在地は、以下の通りでした。

【南アフリカの滞在地】
浦安市、御前崎市、一宮市、
神戸市、鹿児島市

イングランドの滞在地】
札幌市A、府中市、東京都C、神戸市、
宮崎県・宮崎市

↓参照先↓
ラグビーW杯2019日本大会|公認チームキャンプ地に決定した自治体

滞在地の内訳を見ると、観光地や都市部がメインですし・・・外国人選手を受け入れ可能なホテルの宿泊費だけでも、仮に1日あたり2万円以上のクラスだとすると?

大会期間中のチームの宿泊費「だけ」でも、

2万円/人・日 * 31人 * 49日
=3,038万円!!

改めてこうして見ると、ラグビーW杯のような世界大会の経済効果は大きいですね!

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各国のラグビー協会からのボーナスは?

ここで改めて注意しておくべき点は・・・

ラグビーW杯に出場した選手たちには、各国のラグビー協会から渡されるボーナスが別途発生する。

ということです。

具体的な金額について、日本とイギリスでは以下のように設定されています。

①:日本の場合(2023年W杯)

〜2023年フランス大会の報奨金〜
優勝:500万円/人
ベスト4:300万円/人
ベスト8:100万円/人

(設定額は、2019年W杯と同じ)

他にも、欧州の強いチーム(イングランドなどの6カ国)や南半球のチーム(アルゼンチンなどの4カ国)に勝利した場合は、それぞれ50万円が支給されます。

↓参照先↓
サンスポ|ラグビーW杯報奨金、優勝なら1人500万円 強豪国に勝利でもボーナス

②:イングランドの場合(2019年W杯)

一方、2019年に準優勝だったイングランドは、もっと高額!

イギリスの大衆誌「Mirror(ミラー)」では、2019年11月時点で以下のような金額が記述されていました。

もしイングランドがワールドカップで優勝した場合、大会を通じてイングランド代表に合計で700万ポンド近く(約13億円)が支払われることになり、選手1人当たり約22万5000ポンド(約4,100万円)となる。

引用元:Mirror

2022年のFIFAW杯(サッカー)の場合、優勝国の賞金が4,200万ドル(約55億8,000万円)だったのと比較すると少額になってしまいますが・・・

ラグビーW杯の場合、各国のラグビー協会の資金状況によって、選手に渡される金額が大きく変わることが良く分かりますね。

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ラクビーW杯|過去の優勝&準優勝国

ラクビーW杯|過去の優勝&準優勝国をイメージする画像

歴代の優勝国は、コチラ!

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優勝国準優勝開催国
1987年 ニュージーランド フランス オーストラリア
ニュージーランド
 1991年  オーストラリア イングランド イギリス
フランス
 1995年 南アフリカ ニュージーランド 南アフリカ
 1999年 オーストラリア フランス ウェールズ
 2003年  イングランド オーストラリア オーストラリア
 2007年 南アフリカ イングランド フランス
 2011年 ニュージーランド フランス ニュージーランド
 2015年 ニュージーランド オーストラリア イングランド
 2019年 南アフリカ イングランド 日本
2023年南アフリカニュージーランドフランス

2023年9月11日時点での世界ランキングは、

1位:アイルランド
2位:南アフリカ
3位:フランス
4位:ニュージーランド

5位:スコットランド
6位:アルゼンチン
7位:フィジー
8位:イングランド
9位:オーストラリア




14位:日本

世界ランク9位以内の「強豪5カ国」が、優勝を経験しています。

日本代表の世界ランキングも14位なので、このポジションなら・・・前回のベスト8を超えて、優勝を目指して頑張ってほしい!と願っていましたが、残念ながら予選リーグ突破はできませんでした。

その結果、

10月28日の決勝戦では、南アフリカが連覇!!

いやー熱戦でしたね!

↓参照先↓
WORLD RUGBY|世界ラグビーランキング

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まとめ

ラグビーW杯の優勝賞金について、(日本だけではなく)海外の情報を含めてお伝えしました。

このページの結論をまとめると・・・

ラグビーW杯の主催者(ワールドラグビー)が優勝チームに渡す賞金は、「別の名目」として分配されている可能性がある。

となりました。

改めて、こうしてみると・・・

日本で公開されている情報だけで思考を停止せずに、英語で海外の情報を拾いに行くと・・・また別の角度で考察できることが、良く分かりますね。

(また新しい情報が入り次第、更新します)

このページの内容が、何か1つでもアナタにとってお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!

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