特にイギリス国民にとっては、大きな悲しみでしょう。
心よりお悔やみ申し上げます。
一方、エリザベス女王の葬儀は、ウェストミンスター寺院での「国葬」でした。
2022年9月19日に行われた
エリザベス女王の「国葬」には、
・250キロの棺が既に準備されている
・100万人の参加パレード
等々も含めて、国葬までの約10日間の段取りを「ロンドン橋計画」として1960年代から極秘に用意されていた情報もあります。
アナタもご覧になりましたか?
ワタクシも中継を見ながらお祈りしましたが、非常に格式の高い厳かな国葬でしたね。
そこで、気になるのが・・・
・エリザベス女王の国葬費用は?
・イギリス国民1人あたりの負担額は?
やはり、気になりますよね!
安倍元総理の国葬費用は、
16億6千万円以上と報道されています。
それよりも高い?安い?
過去の事例や踏まえて、予想しました。
イギリス国民の反応も含めて、ご覧ください。
エリザベス女王の死去|国葬費用は?1人いくら負担?
【訃報】エリザベス英女王死去 96歳 英王室発表https://t.co/1J4SY4AvPT pic.twitter.com/ury2QsXzEb
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 8, 2022
では早速、本題。
エリザベス女王の国葬費用は・・・?
少なくとも、
864万ポンド以上
2022年9月8日のレート(1ポンド165.73円)で、
14.3億円以上
と予想しました。
「国葬」1人あたりの負担金額は・・・?
イギリス国民あたり:21.3円以上
(2020年:6722万人)
イギリスの給与所得者あたり:
48.5円以上
(2021年12月:2946.8万人)
算出根拠は、以下にお伝えします。
エリザベス女王の国葬|算出内訳は?
算出根拠は、2002年3月30日に101才で亡くなった、「イギリス王室」でエリザベス女王の母「エリザベス・ボーズ=ライアン」の葬儀費用(当時540万ポンド以上)です。
20万人以上の人々が、ウエストミンスター寺院に参列しています。
この時の警備費用は、430万ポンド。
ロンドン警視庁の報告書によると、11,887人の警察職員と1,306人の公務員が配置されています。
540万ポンドのうち210万ポンドは、葬儀の手配で発生した「追加費用」との報告です。
ちなみに、もう1つ。
1997年に亡くなったダイアナ妃の葬儀には、300万〜500万ポンドの費用がかかったと推定されています。
2002年当時、500万ポンド前後が、イギリス王室の葬儀としての相場だった?とも考えられます。
↓参照先↓
News&Star|女王母の儀式的な王室の葬式には、540万ポンド以上の費用がかかりました
一方、イギリスの消費者物価指数推移は?
2002年:74.51
2015年:100(基準年)
2022年:119.82
つまり、2022年の物価は
2002年の1.6倍です。
ここから国葬の金額を算出すると、
540万ポンド*1.6
=864万ポンド
となります。
あくまでも、エリザベス女王の「母親」の葬儀金額を根拠にしています。
イギリスでの最近の国葬は、1965年1月30日に亡くなったチャーチル元首相。
セント・ポール大聖堂での(公式には)4日間の葬儀です。
・120カ国からの代表者6,000人
・1000人を超える警察と治安要員
・3億5千万人以上が参列
史上最大の国葬との記録があります。
エリザベス女王の場合は、「イギリス王室」かつ「国葬」となると・・・?
チャーチル首相の国葬とは葬儀の場所も異なり、警備の人数も多くなりそうです。
当然、エリザベス女王「本人」の国葬費用は、さらに高額になると考えられます。
ちなみに、エリザベス女王の国葬が行われる「ウエストミンスター寺院」はコチラ。
1066年以降、英国国王の即位を告げる戴冠式(たいかんしき)が行われている由緒正しい場所です。
1947年には、エリザベス女王がフィリップ殿下と結婚した場所でもあります。
1987年には、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。
エリザベス女王の国葬は
格式の高い厳かな葬儀でした
Crowds line the Long Walk as Queen Elizabeth II’s coffin makes its way to St George’s Chapel in Windsor Castlehttps://t.co/jGVAGRvtFI pic.twitter.com/YlvbA1XZIt
— BBC Breaking News (@BBCBreaking) September 19, 2022
一般道を通るエリザベス女王の棺を、涙を流しながら見送る多くのイギリス国民の姿も印象的でしたね。
エリザベス女王は、多くのイギリス国民に非常に愛された君主だったことが良く良く伺えます。
エリザベス女王の国葬費用、銀行休業日、チャールズ3世の戴冠式を合わせると?
中には、こんな情報も。
・エリザベス女王の国葬費用
・銀行の休業日
・チャールズ3世の戴冠式
3つを合わせた費用は?
「ある情報筋」という表現で、
少なくとも60億ポンドと示唆しています。
↓参照先↓
Evening Standard|女王:国葬の費用はいくらですか?
2022年9月19日に行われるエリザベス女王の国葬では、英国全土が休日となります。
確かに、国葬で「休日」となると
イギリス全体の経済活動が止まります
その国の経済活動を示す指標としては、GDP(国内総生産)がありますね。
2022年のイギリスの実質GDP(自国通貨)は、IMF(国際通貨基金)より、2兆2,800億ポンドと推計されています。
となると、イギリスの1日あたりGDPは?
2兆2,800億ポンド ➗ 365日
=約62.5億ポンド(1兆358億円)
以上のように考えると?
試算されている「60億ポンド」に近い数字になります。
↓参照先↓
世界経済のネタ帳|イギリスの名目GDP(自国通貨)の推移
加えて、エリザベス女王の戴冠式(1953年)の費用は、およそ4,600万ポンド(現在の価格換算)だと言われています。
日本円で約76億円です。
イギリスのGDPからすると、わずかな金額ですね(ワタクシにとっては目が眩みますが 笑)
「60億ポンド」と試算した内訳の多くは、「国葬でイギリスの経済活動を止める影響」でした。
エリザベス女王の死去|イギリス国民の反応は賛成?反対?
エリザベス女王の国葬については、イギリス国民の関心も高いようです。
・誰が葬式の費用を負担する?
・チャールズ国王に変わる費用は?
・誰が葬式に参列を許可されるか?
・エリザベス女王が描かれたお金は、無価値になる?
等々の質問が飛び交っています。
ネット上では、数多くの反応がありました。
エリザベス女王の国葬に賛成する声
ワタクシが見る限り、
エリザベス女王の葬式費用については。
・葬儀費用の財源は問題ではない
・エリザベス女王が良い見送りを受ける限り、私達のほとんどは満足するだろう
・国は葬儀費用を支払うべきです
・エリザベス女王は、これまでで最大の見送りをする必要があります
・反対するのは、利己的な愚か者だけ
・私は、喜んで私の分を支払います
・費用は私には関係ありません
・女王にふさわしい葬式をするに値する
エリザベス女王の国葬には
相当の費用は妥当
と賛成する反応が多数でした。
イギリス国民4人のうち3人に「好き」と慕われる名君主。
エリザベス女王に対して、好意的な意見が多くなるのも理解できます。
70年間もの長い間「イギリス国民の君主」であり続けた、エリザベス女王に対するイギリス国民の深い敬意が伺えます。
↓参照先↓
・エリザベス2世女王が亡くなった時、誰が葬儀の費用を負担しますか?
・女王の葬式の費用はいくら?
エリザベス女王の国葬に反対する声
とはいえ、中には。
多額の費用に対して
反対する反応もあります
the fact that millions of people across the uk will go cold and hungry this winter whilst being forced to watch a funeral and then a coronation that will cost billions is a perfect example of just how broken the system in this country is
— a ✄ (@newyearswho) September 8, 2022
この冬、イギリスの何百万人もの人々が寒くて空腹になり、葬式と数十億ドルの費用がかかる戴冠式を見る事実は、この国のシステムがいかに壊れているかを示す完璧な例です
I’ve read that the Queen’s funeral and the King’s coronation are going to cost £6b each? Is that appropriate in the midst of a cost of living crisis?
— Dame Angry Jackie of Sodem Hall (@CarrollJackie99) September 9, 2022
女王の葬式と国王の戴冠式には、それぞれ60億ポンドの費用がかかると読んだことがありますか?それは生活の危機の中で適切ですか?
Around £ 6 million on a funeral while over 4 million children live in poverty in the UK. The Queen Mother’s funeral cost £5.4 million.
— Daniela Nadj (@DanielaNadj) September 9, 2022
英国では、400万人以上の子供たちが貧困の中で生活している中、葬式に約600万ポンドが費やされています。女王母の葬式には、540万ポンドの費用がかかりました。
Mad how we will have a fucking multi million pound funeral for her in the middle of a cost of living crisis for the rest of us
— Dr Winfrey 🇺🇾 (@liluzi_blert) September 8, 2022
残された私達の生活費の危機の真っ只中に、彼女のための数百万ポンドの葬式に怒っています
こっちは生活で困っているのに、
何やってんだ!?
確かに、一部の国民に反発されてもおかしくないデリケートな話題です。
「数十億円」という金額を見ると、そんな気持ちになるのは理解できなくもないですが・・・
国家は、さらに多額の税金を使って国民のインフラを整備している訳で。
ソレとコレとは話が別では?
と個人的には感じますね。
数十億円の国葬費用が高い!との批判はナンセンス
「国家」として考えた場合、数十億円の出費は微々たるものです。
そりゃあ、そうですよ。
いいですか?考えてみてください。
仮に「400万人の子供」に14.3億円を配るとすると?
1人あたり357.5円です
せいぜい「食パン1斤」程度しか買えない金額です。
食パン1斤だけでは
長い冬は越せません
「生活の足しになる」レベルの金額だと?
総額で数兆円は必要です
例えば。
日本における2020年度の補正予算は、全国民への10万円給付として「12兆円8803億円」が成立しています。
エリザベス女王の国葬が14.3億円以上としても、金額としては「日本の給付金予算」に対してわずか0.01%程度の規模感です。
仮に、1人あたり数百円が配られた場合。
数十億円の国葬費用が高い!と批判している方は・・・
こんな金額じゃ足りない!
って騒ぐのがオチでしょうね。
イギリス王室の公務に必要な費用は、年間いくら?
ここまで、エリザベス女王の国葬費用についてお伝えしましたが。
イギリス王室の経費はいくら?
そんな疑問も出てきますよね。
アナタは、いくらだと思いますか?
イギリスの財務報告によると、2021年〜2022年の間に必要な費用が判明しています。
1億240万ポンド
約170億円
主な内訳は、
旅費:450万ポンド(約7.4億円)
バッキンガム宮殿の改修工事:
5,500万ポンド(約91億円)
全体として、前年度から17%の増加です。
15,000ポンド(250万円)以上の旅行は、26回。
中々の高額ですね!
↓参照先↓
ロイアルファミリーはイギリスの納税者にいくらかかりますか?
昭和天皇の国葬費用はいくらだった?
エリザベス女王と昭和天皇
— ママまま (@7kZhUHycgQLLWhr) September 13, 2022
苦難の道を歩みつつもその凛とした生き方、国民を第一に考え行動した偉大な君主としてお二人の名前は歴史に残るでしょう🙏
写真は1975年5月イギリスの元首として初めて日本を訪問されたエリザベス女王とフィリップ殿下#今上陛下を守ろう#エリザベス女王#昭和天皇 pic.twitter.com/UbAi8SkkNf
最後に、もう1つ。
1989年1月7日に亡くなった、
昭和天皇の国葬費用です。
AERA dot.によると、100億円でした。
内訳は、「大喪の礼」に70億円。
葬儀の費用に加えて、「昭和天皇陵」の造営費用30億円を含みます。
さすがは、日本国の象徴ですね。
生前にはエリザベス女王とも交流のあった、日本の昭和天皇。
イギリス王室にも負けていません。
そりゃあ、そうですよね。
日本国の象徴としての
「威信」がありますから。
世界の主要国で、「エンペラー(皇帝)」が存在するのは日本だけ。
2000年以上続く「世界最古の王朝」でありながら、世俗の権力と一線を引いている姿勢に世界の国々が敬意を持っています。
日本国として恥ずかしくない費用をかけるのは、必要経費だと感じます。
以上を踏まえると。
エリザベス女王が、昭和天皇のように「新しく墓地を作る」場合。
国葬の費用を含めた総額は、同じく100億円以上になる可能性もある?
とも考えられます。
まとめ
エリザベス女王の国葬費用を予想してお伝えしました。
安倍元総理の国葬費用については、色々と議論がありますよね。
エリザベス女王と安倍元総理を比較するのは、「格式」としては次元の違う話とも思いますが。
ワタクシ個人としては、これだけの功績のあるエリザベス女王の国葬費用が、数十億円だとしても全く驚きはありません。
むしろ、「妥当」だと感じます。
日本の葬式だと、一般的な香典の金額相場は5千円〜1万円。
それを思えば?
確かに、単体で見ると「数十億円」はとても大きな金額ですが。
君主を70年間も務めたエリザベス女王の「国葬」に、国民1人あたり「たった数十円」の出費をケチるような心境があるとしたら、ワタクシには理解できないですね。
エリザベス女王の国葬では。
大きなテロ行為などもなく
静かな見送りとなりました
天国のエリザベス女王も、おつとめを終えてホッとしているのでは?
改めて、心よりお悔やみ申し上げます。
長い間、おつかれさまでした。
合掌
Rest.In.Peace
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!