村神様は、WBCの序盤で
なぜ打てなかった?
2023年3月11日に行われたWBC第3戦の最終打席では、ようやく初ヒットを打ちましたが・・・準々決勝のイタリア代表戦では、打順が4番から5番に変更。
その後、準決勝のメキシコ戦では、最終回(9回裏)に劇的な逆転タイムリーを放ち、決勝のアメリカ戦でもホームランを打ってヒーローになりました!!
いやー心配しましたよね(汗)
WBC序盤のテレビ中継では「体を開くのが早い」「甘いボールに手を出さない」とコメントされていた、村上宗隆選手。
村上選手が2022年に不調になった時の専門家の意見や、世間の声を踏まえて、詳しくお伝えします。
↓あわせて読みたい↓
村上宗隆@ヤクルトの英語力は?ひどい下手でもメジャーで大丈夫な理由!
村上宗隆がWBCの序盤で打てなかった理由は?【2023年】
では早速、本題。
以下、理由を5つお伝えします。
①:WBCの大舞台でプレッシャーのかかる4番を任されていた
まずは、ある意味「仕方ない」理由から。
WBC予選リーグ(チェコ代表戦)の日本代表メンバーを見ても・・・
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」#侍ジャパン スタメン(vsチェコ共和国)
— Full-Count フルカウント (@Fullcountc2) March 11, 2023
1(中)ラーズ・ヌートバー
2(右)近藤健介
3(指)大谷翔平
4(三)村上宗隆
5(左)吉田正尚
6(二)山田哲人
7(一)山川穂高
8(遊)中野拓夢
9(捕)甲斐拓也
投手 佐々木朗希… https://t.co/PP3eEXcFHp
その中で「4番」を任された村上宗隆選手としては、「そのつもりがなくても」プレッシャーに感じてしまうのは良く良く理解できます。
2023年3月12日のTBS放送「サンデーモーニング」では、読売ジャイアンツ現監督の原辰徳氏(2009年WBC日本代表監督)も、「前に大谷がいることが、力みになっている」とのコメントもありました。
実際に、2023年3月13日(予選リーグ4試合終了時点)での、WBC侍ジャパンの主な個人成績はコチラ。
打 者 名 | 打 率 | 打 数 | 安 打 | 本 塁 打 | 打 点 |
---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | .500 | 12 | 6 | 1 | 8 |
吉田正尚 | .416 | 12 | 5 | 0 | 8 |
近藤健介 | .467 | 15 | 7 | 1 | 5 |
ヌートバー | .429 | 14 | 6 | 0 | 3 |
村上宗隆 | .142 | 14 | 2 | 0 | 2 |
他の主力選手が打率5割前後をキープする中、村上選手は「2試合・7打席ノーヒット」。
後半のチェコ戦・オーストラリア戦では、ヒットも1本ずつ出ましたが・・・持ち味のバッティングには元気がありませんでした。
侍ジャパンの中で1番トレーニングを積んでいたと言われている村上選手としても、見えないプレッシャーがあったでしょうね。
↓参照先↓
WBC公式|一次ラウンド「プールB」結果
②:栗山監督から「大谷を超えろ」と期待されている
加えて、こんなエピソードも。
2023年3月5日TBS放送のスポーツ番組「S☆1」では、栗山監督から村上選手への「期待の声」が放送されています。
杉谷さんのTV取材で、栗山監督が、大谷選手の打撃練習をみて相当ショックうけた村上選手に対して「本人には『大谷を超えるんだからね』『そのために来てもらっているから、いいね?』と話した。」って言葉が響く
— 松竹梅 (@shochikuba) March 6, 2023
大谷を超えろ
そのために来てもらっている
2021年のメジャーMVPですよ??
こんな言葉をかけられたら・・・・
2022年シーズンで三冠王を取った村上選手が、どんなに実績のあるすごいバッターでも・・・意識してプレッシャーに感じてしまう状況は、理解できます。
このプレッシャーを乗り越えて、さらにスケールの大きい選手に成長して欲しいですね!
③:期待に応えようとして「力んでいた」
コチラは、村上宗隆選手のファンの声。
村上くんはチームの勝利の為に打つけど、自分の為に打てないイメージ。自分が打てなくても勝てるから、逆に力んでる様に見える😅
— ふゆたろう (@5WuhIr19cGynYtu) March 10, 2023
この時みたいにふと力が抜けるような出来事があれば良いのになぁ😌
…と勝手に思ってます。頑張れ‼️ pic.twitter.com/bpYaMsmmuJ
なにせ、周囲のメンバーが打ちまくっていましたからね。
「俺も打たなきゃ!!」とあせる気持ちがプレッシャーになって、どうしても体に力が入ってしまう・・・
そんな状況だったのは、良く理解できます。
④:チームプレーに徹していた
そんな中、村上宗隆選手が調子が悪いなりに「チームプレーに徹している」姿勢を指摘していた声も。
村上宗隆、ナイス犠牲フライや👍
— たくま (@taku_ramen_pool) March 10, 2023
今日はチームバッティング、ようやっとる⤴️
侍JAPAN9-4😆
結局、野球は「点の多い方が勝つ」チームスポーツですし。
WBCでの村上選手は、2022年のシーズンで「0本」だった犠牲フライで打点を稼いでいます。
自分の打率はどうでもいいとして、とにかくチームが勝つことを優先して「欲張らずに」確実なバッティングを心がけていた姿勢が伺えます。
そもそも、最悪でも「狙って」外野フライを打つなんて、素人では到底できないプレーです。
村上宗隆選手の「実力」あっての結果でしょう。
⑤:敬遠を選んでいた
コチラも「チームのため」と共通する理由です。
村上宗隆選手は、WBC3試合で「4死球」を選択(中国戦2回、韓国戦0回、チェコ戦2回)。
調子が悪い中でもじっくりボールを見て、「出塁すること」を狙っているような印象がありました。
A bases loaded walk to Munetaka Murakami and Japan is on the board first! 🇯🇵
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) March 9, 2023
📺: FS1 and the FOX Sports App pic.twitter.com/abZDmoEIwg
WBCのピッチャーには、「1次ラウンド65球、2次ラウンド80球、決勝ラウンド95球」という投球制限がありますからね。
相手チームの先発ピッチャーは、エース級。
(特に1次ラウンドでは)エース級のピッチャーに多く投げさせて、早めに交代させてしまえば・・・後続のピッチャーと勝負して、チームがヒットを打てる確率も上がります。
目先の成績にはこだわらない、村上選手の頭脳的なプレーとも言えますね。
ボールを打ちに行く前提で「ボール球を打つ」のではなく、「見逃す球は見逃す」事ができれば、これからも良い結果がついてくるハズ!
準決勝の逆転打はすごかった!
⑥:初対戦する投手への適応力が低い
WBCで不調だった村上選手の様子を、ネット裏で観察していた「メジャーのスカウト」による意見です。
・村上選手の調子が良ければ、相手が投球したボールの動きに、自分のスイングを合わせられる
・基本的に、タイプの違うピッチャーが投球したボールの動きを読むことが得意ではない
という評価です。
確かに村上選手の場合、海外のピッチャーとの対戦機会が少ないという状況もあります。
今回の日本代表と対戦した海外チームのピッチャーでも、「とんでもなく遅いチェンジアップ」や「クセのある、けん制球」といった投球内容がありましたよね。
「適応力」「経験不足」という課題には、「慣れる」しかありませんね。
2023年WBC準決勝(メキシコ代表戦)・決勝(アメリカ代表戦)のように、これから感覚をつかんでくれる事を期待しましょう!
【専門家の声】過去の村神様が打てない理由は、何だった?
村神様の不調で思い出すのは、2022年10月。
日本人最多のシーズン55号を打って以来、ホームランが打てなくなってしまいました。
その時の不調の理由として、1992年に野球殿堂りした元ヤクルト監督「廣岡達朗氏」から、以下のようなコメントがありました。
- ステップしながら重心をキャッチャー寄りに残すから、体が傾いている
- 上体に力が入っている
そんな村上宗隆選手へのアドバイスは、
- 「今まで通りに打てば間違いなく打てる」と暗示をかける
- 体の真ん中に重心を置いて、投手に向かって体を寄せて打つ
要は「リラックスしよう!」という事ですね。
↓参照先↓
週刊ベースボール|村上宗隆はなぜ打てなくなったのか?
WBC直前の自主トレーニングでは、自身のインスタで好調をアピールしていた村上選手。
WBCという大舞台でリラックスするのは難しいかもしれませんが・・・とにかく、勇気を持ってバットを振るしかありませんね。
バットを振らなきゃ、
当たりませんから!!
【世間の声】WBCで打てない村上宗隆が心配!
とはいえ、ファンとしては・・・・
ツイッターでは、心配の声が多くありました。
・村上君はチームの勝利の為に打つけど、自分の為に打てないイメージ
・自分が打てなくても勝てるから、逆に力んでる様に見える
・かつてイチローも不振だった。でも最後に打った
・優勝決めるのは村上くん!未来が見えたよ
・みんな打ってるのに4番だけ打てないじゃメンタル死ぬぞ
・55号のあとみたいになってんな
・日本人相手に打てないのに世界で打てると思ってるん
・これ以上使い続けて追い込むと、今後の野球人生に影響出かねんぞ
・イチローほど世界で記録を残してるベテランでも無い、気持ちよく交代させてやれ
・打順が大谷のあとだから余計みじめにみえちゃう
・せめてヌートバーや高校球児みたいな気迫を見せておくれ
引用元:ツイッターより
WBCでの村上選手の不調を心配していたのは、アナタだけではないようです。
なるほどな〜と思える、コメントばかり!
とはいえ、ですよ。
アナタは、村上選手以上に、WBCで「らしくない」不調が続いた「名選手」を覚えていますよね?
Ichiro came up clutch in the 2009 World Baseball Classic final.
— World Baseball Classic (@WBCBaseball) January 24, 2023
His go-ahead hit in the 10th inning led to Japan’s title. 😤 pic.twitter.com/gUdqOtYetd
そう、2009年のイチロー選手です。
それでもイチロー選手は、最後の最後に「値千金」のタイムリーヒットで韓国代表に勝利して、2回目のWBC優勝に貢献しています。
他にも2006年のWBC準決勝の韓国戦(7回表)では、不振でスタメンを外されていた福留孝介選手は、逆転の「代打ホームラン」を放っています。
悩める現実から逃げず、向き合い、できることを積み上げた後に訪れる「美しき歓喜の瞬間」。
村上選手にも、この流れが来ましたね!!
相手チームからは、
そんな作戦もあったのかもしれませんが・・・
ここぞ!という大事な場面で、チームメイトの大谷翔平選手も「なんてスイングだ!」と称賛する、実に見事なバッティグを見せてくれましたね!!
2022年シーズンの村上選手が、61打席ぶりに日本人初の56号を放った「最終打席」は忘れられません。
ワタクシは、これからもずっと信じています。
村神様は「持っている」と。
村上宗隆がWBCで打てる方法は?
とはいえ、WBCは短期決戦。
- 打順を変える
- 一度、控えメンバーに回す
そんな選択肢もあるでしょうが・・・・
栗山監督は「よほどの事」がない限り、このまま村上選手を信じて4番で使い続けるのでは?
と思われましたが、2023年3月16日の準々決勝イタリア戦からは、5番打者に変更されました。
不調の村上宗隆選手に対して、大谷翔平選手も気にかけて声がけをしています。
不振にあえぐ 村上宗隆 に対して 声をかける 大谷翔平 。大丈夫。日本中が三冠王を信じています。#村神様 #大谷翔平 #村上宗隆 #侍ジャパン #WBC #日韓戦 #WBC日韓戦 #日本vs韓国
— 読売スポーツニュース (@YOL_sports) March 10, 2023
▽侍ジャパンVS韓国戦を速報中!下をクリック!https://t.co/ou6KUVQvcO pic.twitter.com/N2YKFxvZRs
なにせ、日本人最多の56号ホームラン・史上最年少の三冠王ですからね!!
ちなみに、最近話題の「ChatGPT」に聞いてみると・・・こんな回答が返ってきました。
村上宗隆選手の打率を上げるためには、以下のような方法が考えられます。
・練習量を増やす
・打撃フォームの改善
・メンタルトレーニングによる、セルフコントロールの向上大谷翔平選手を4番にするのも一つの選択肢ですが、現在の大谷選手の実力を考慮すると、3番や5番で起用する方が適切です。村上選手の不振が続く場合は、代替選手を4番に起用することも検討してみてください。
引用元:ChatGPTの回答|村上宗隆選手の打率を上げる方法と最適な打順は?
そんなことは、分かっているのよ(笑)
さすがはAI、無難な回答です。
侍ジャパンが2023年のWBCで優勝できたのは、栗山監督の手腕が重要なポイントでしたね。
野球ファンとしても、
信じて応援して良かった!!
まとめ
侍ジャパンの村上宗隆選手が、2023年WBCの序盤で打てなかった理由について、詳しくお伝えしました。
苦しい時こそ、今後もリラックスして頑張ってもらいたいですね。
村神様としても、良い経験になったのでは?
と、自身のインスタグラムでファンへ呼びかけていた、村上宗隆選手。
まさに、有言実行の村神様!!
村上選手は、2023年3月16日のイタリア代表との準々決勝では、打順が4番から5番に変わったものの、準決勝の逆転タイムリーと決勝戦のホームランで「完全復活」しました。
今回のWBCは、村神様にとっても、非常に良い経験になったでしょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!