2022年3月14日。
ロシアのテレビ番組「Channel One」での夕方のニュースの生放送中。
番組の編集者が、戦争反対を訴える政治ポスターを持ってスタジオに駆け込みました。
マリーナ・オブシャニコワさん。
非常に勇気ある行動ですね。
日本のTwitterでは。
その行動を讃える声と共に。
本人の無事を心配するコメントが多数ありました。
![マリーナさんを称賛するツイート1](https://daisuke-10dajie-lifesaver.com/wp-content/uploads/2022/03/2ccdf1695e06192ea2ec39d37b0aa3d5.png)
![マリーナさんを称賛するツイート2](https://daisuke-10dajie-lifesaver.com/wp-content/uploads/2022/03/cd027861278af079c7e086a2af498ab8.png)
戦争反対!
プロパガンダを信じないで
あなたは騙されている
などと書かれています。
報道番組で「戦争」という単語を使うと。
15年の実刑となる新法が成立したばかりとの報道もありましたが。
2日後、罰金30,000ルーブルを課されて釈放されました。
ひとまずは、本当に良かったです。
その中で。
拘束後、ロシアではどんな報道をされたのか?
適用されたロシアの法律を含めて、調べてみました。
マリーナ・オブシャニコワのプロフィールは?
![マリーナさんのプロフィールをツートしている画像](https://daisuke-10dajie-lifesaver.com/wp-content/uploads/2022/03/75c12e844e6525afebc8cd41c5402bee.png)
まずは、マリーナさんのプロフィール。
スイマーで愛犬家?でもあるようです。
ボルガ川とボスポラス海峡を横断した
との記述もあります。
ちなみに。
トルコとアジアを隔てるボスポラス海峡。
距離は、698〜3,700メートル。
記録に果敢に挑戦する方ですね。
今回の勇気ある行動にも納得です。
戦争反対を訴えたディレクター拘束後の現地報道は?
では、本題。
2022年3月15日時点では。
ロシアのニュースサイト
「E1.RU」によると。
マリーナさんが掲げた戦争反対のメッセージに、モザイクがかけられた写真と共に。
3万〜5万ルーブルの罰金処分か?
(1ルーブル=0.99円)
と、コメントされていました。
具体的な記述は、以下の通り。
- 彼女は逮捕され、現在、行政処分に直面しています
- スタジオに出くわした女性は、チャンネル1の編集者であるMarina Ovsyannikovaであることが判明した、とAlexeiVenediktovは彼のTelegramチャンネルで述べた
- Marina Ovsyannikovaには2人の子供がいる
- 現在、彼女はオスタンキノ警察署に拘束されている
- 弁護士ユリア・フェドトワの見解では、ロシアの行政犯罪法の第20.3.3条の下で非難される可能性がある
- 3万〜5万ルーブルの罰金に直面している
ヤンデックス
という、ロシアの検索エンジンにもニュースが出ています。
マリーナさんが掲げたメッセージには、全てモザイクがかけられています。
今回の1件。
ロシア国内では、情報統制されていました。
2022.3.16追記
イギリスBBCのニュースで
罰金を課されて釈放されたという報道がありました。
罰金は、30,000ルーブル。
14時間質問を受け、2日間眠らず、法的支援を受けることができませんでした。
「私はロシアがこの侵略を始めるのが好きではないので、自分でこの決定をしました」
と、本人が裁判所を去る際、英語で答えています。
↓参照先↓
英BBCサイト「ロシアのジャーナリストが14時間の尋問について語る」
ロシア行政犯罪法の第20.3.3条って?
調べてみた所。
ロシア連邦とその市民の利益を保護し、国際の平和と安全を維持するために、ロシア連邦の軍隊の使用を信用しないことを目的とした公の行動
として、説明されていました。
2001年12月30日付で制定され、2022年3月4日に修正されています。
今回のようなケースの場合、罰金の金額は。
市民:3万〜5万ルーブル
役人:10万〜20万ルーブル
法人:30万〜50万ルーブル
となっていました。
対象が個人か法人で金額が異なっています。
↓参照先↓
ロシア行政犯罪法の第20.3.3条を説明するサイト
ロシア国内の反応は、どうだった?
これをリアルタイムで見ていたロシア国民は、どのように感じたのでしょうか?
2022年3月15日、ロシア国内に在住する方に話を聞くと。
- ロシアの若者は、政治に興味なしか、怒りを感じている人が多い
- 高齢者は、テレビを見てプーチン大統領を信じている感じ
- ロシアが崩壊したら、優秀な若者が国外に流れそう
とのコメントがありました。
現在は、世界中にインターネットが発達しています。
当然、日本を含めたロシア国外にいるロシア人の方々には。
リアルな報道が伝わっています。
情報統制にも限界があるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
勇気を持って行動したマリーナさん。
勤め先には辞表を提出し、引き続きロシアに滞在するようです。
何はともあれ、無事に釈放されて良かったですね。
2人のお子さんも、心配だったでしょう。
とはいえ、
これで全て大丈夫!
とは言い切れません。
今回の処罰は。
マリーナさんがテレビで訴えかける前に、SNSで反戦を呼びかけた行為に対する罰金であり。
今後、裁判で別の刑事罰に問われる可能性があります。
身の安全を確保する必要もあるでしょう。
この行動がきっかけとなり、事態が平和的に解決する方向になるように願います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。