なんとも物騒なニュースですよね。
全く緊張が解けないウクライナ情勢。
今後、どうなるのでしょうか!?
当記事では、
- イラン製ドローンの価格と性能
- イラン製ドローンの攻撃を防ぐ方法
等々について。
実際にイラン製のドローンがキーウを爆撃している様子とあわせて、お伝えします。
イラン製ドローン|シャハド136(Shahed136)の価格
では早速、本題。
イラン製ドローン(シャハド136)の価格は、
2万ドル(約300万円)
巡航ミサイルが150万ドル〜200万ドルとも言われているので、軍事用の兵器としては、イラン製ドローンはかなり安価な部類と言えます。
↓あわせて読みたい↓
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イラン製ドローン|シャハド136(Shahed136)の性能
続いては、性能。
ウクライナは、どうやってドローン攻撃を防ごうとしているのか?
についても、あわせてお伝えします。
イラン製ドローン(シャハド136)のスペック
大きさ:全長3.5m
幅:2.55m
重さ:約200kg
弾道重量:40kg
飛行距離:最大2,000~2,500km
飛行高度:60〜4,000m
最高速度:185km
エンジン出力:50馬力
2枚羽のプロペラで飛行
プロペラ駆動により、ブンブンという音が発生するようです。
通常のミサイルが搭載できる弾頭の爆薬重量は480kgなので、イラン製ドローンの破壊力は比較的小規模ですが。
2022年10月17日のドローンによる攻撃では、1台のドローンが5階建ての住宅ビルに激突して大きな穴が開き、少なくとも3つのアパートが倒壊して3人が死亡。
破壊力も、充分脅威ですね。
しかも無人での複数攻撃が可能なので、余計にタチが悪いです。
↓参照先↓
PBS|ロシアがウクライナでテロを広めるためにイランの殺人ドローンをどのように使用しているか
ドローン攻撃の欠点
軍事用ドローンは、動いているターゲットを攻撃するのは不得手と言われています。
しかしながら、ロシア製のドローン「Lancet」は、カメラを搭載して戦車を攻撃することが可能です。
Russian Lancet suicide drone is more effective than Iranian Geran-1/2 in the frontline.
— Elefant TD (@Elefant1943) October 14, 2022
Lancet has a TV seeker which is designed to provide real-time video for Loitering and hitting the moving targets. It is powered by an electric motor which is silentpic.twitter.com/0EWZr44Crw
しかも、電気モーターによる動力なので、音も静か。
ドローン攻撃が多用されて、かつ動くターゲットも攻撃できるとなると・・・・かなりタチが悪いですね。
技術の進歩によって、ドローンが軍事目的に利用されるとは。。。
ある意味、ミサイルよりも怖いですね。
ドローン攻撃を防ぐ対策方法
では、実際にどうやってドローン攻撃を防ぐか?
地下に避難したり、ドローンを操作するGPS信号を「ジャミング(妨害)」することで防ぐ方法もありますが・・・
現在ウクライナが注力しているのは、人の手による撃墜。
実際に、ウクライナ軍がドローン撃墜の訓練をしている映像があります。
DPSUkr conducts training on defeating flying targets, for a more effective fight against Iranian drones#UkraineRussiaWar pic.twitter.com/ZepdN9CzaV
— Ukrainian News24 (@UkrainianNews24) October 14, 2022
複数人による一斉射撃
ハイテクにはアナログで。
究極は、コレしかありません。
都市部で迎撃すると、落下したドローンの爆発で他の建物に影響が出るので、郊外で待ち伏せしておく必要がありますよね。
戦地の最前線で監視を続けるとなると・・・相当の緊張感とストレスになりますね。
ロシアがイラン製ドローンでキエフを攻撃している様子
イランの自爆ドローンにより、キーウの住宅地が標的にされています。
2022年10月17日、実際にキーウがドローンで攻撃されている様子はコチラ。
(再生すると大きな音が出ますので、ご注意ください)
Russian/Iranian suicide drones are targeting residential areas of Kyiv. Russia now has a cheap and effective way of terrorizing civilians in Ukraine’s capital without using its limited supply of expensive cruise missiles. pic.twitter.com/mdqJNha6Kj
— Ukraine Reporter (@StateOfUkraine) October 17, 2022
ものすごい緊張感が走っていますね。
何気ない日常が、ドローン攻撃でおびやかされる様子を見ると・・・
本当にシャレにになりません。
ロシア軍がウクライナでイラン製ドローンを初めて使ったのはいつ?
ロシア軍がウクライナで初めてイランのShahed-136ドローンを使用したのは、2022年9月23日。
海上からウクライナ南部の都市オデッサを攻撃し、2人が死亡・2人が負傷しています。
その後の9月25日から26日にかけて、再びイランのドローンでミコラーイウを攻撃しようとしたとの情報もあります。
↓参照先↓
THE KYIV INDEPENDENT|ロシアは、高精度ミサイルをイランの無人偵察機に置き換えることでお金を節約しています
ロシアが所有するミサイルの在庫が少なくなっている状況も報道されてるので、今後、ロシアからウクライナへのドローンによる攻撃が益々増えていきそうです。
北朝鮮もドローンを開発している?
さて、ここまでウクライナの状況をお伝えしましたが。
イラン製ドローンの飛行距離は、最大2,500km。
しかもイラン製ドローン「シャハド136」のエンジンは、中国製?との情報もあります。
そう考えると・・・・・
最近、特に頻発している北朝鮮からのミサイル発射。
これがドローンに置き換わる日も来る!?
北朝鮮のピョンヤンから東京までの距離は、わずか約1,300km。
充分に射程距離内です。
ドローンはサイズが小さいので、仮にレーダー感知できずに「Jアラートも使えない」となると・・・
え、防ぎようがない!?(汗)
そんな心配もありますよね。
裏で既に開発が進んでいる可能性もあるのでは・・?
一連の報道を見ていると、ふとそんな気にもなります。
(あくまでも個人の考察です)
まとめ
イラン製のドローン「シャハド136」について、価格や性能をお伝えしました。
映画「ターミネーター」のようなドローン攻撃が、現実の世界で起こっているとは・・・
日本も「対岸の火事」では済まされませんね。
ドローン技術は、離島への物資供給などに非常に有効です。
便利なドローン技術は、どうか平和目的で活用して欲しいものですが・・・
今後の動きに注目ですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。